こんにちは。夫婦・子育ての悩み相談室公認心理師のいまいです。
夫婦とはこうあるべき
夫とはこうあるべき
妻とはこうあるべき
私たちは、夫婦や夫・妻に対していろんな考えをもっています。
どれがよい、どれが正しいというものではありません。
ただ、ある研究では「パートナーとの関係がこじれやすい考え方」が報告されています(中釜ら,2008)
- 孤独は、結婚生活によって癒やされる。
- 愛さえあれば夫婦関係はうまくいく。
- 愛しあっていれば、気持ちや考えを言わなくても分かりあえるはずだ。
- 葛藤はなるべく避けた方がよい。
- 夫婦の間では、何をいっても許される。
- 2人の意見が食い違ったとき、どちらが正しくどちらかが間違っている。
- 夫婦の関係がよりよいものになるためには、相手が変わらなければならない。
- 自分のことを1番理解してくれるのは親である。
- パートナーとの間で問題が生じたら、実家を頼るのは当然だ。
このような考えを強くもっているほど、パートナーとの関係がこじれやすいといわれています。
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私がこれをみて思ったのは、カウンセリングで解決できる可能性が高いものばかりだということです。
また「葛藤はなるべく避けた方がいい」
この考えによって、長い間、問題をそのままにしつづけた結果、取り返しがつかない状況になっていると感じられるケースは多いように思います。
育ってきた環境が違う者同士が1つの家庭を築く。
そのためには、お互いの「正しさ」を主張するだけではうまくいきません。
自分の考えにこだわればこだわるほど相手との心の距離は遠のいていきます。
そして、自分の正しさにこだわればこだわるほど孤独になります。
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誰しもそうですが、夫婦関係がうまくいっていない時はその原因を相手に求めがちです。
あの人がわかってくれないから、あの人が優しくないから、あの人が冷たいから...
でも、きびしいようですが、相手をすぐに変えることは難しいです。
相手が変わるのを待っていたらいつになるかわかりません。
その前にふたりの愛が壊れてしまうかもしれません。
だから、もしこれからも一緒にいたいなら、つらくても苦しくてもまずは自分ができることから始めていくことが大切だと私は考えています。
当相談室では夫婦のご相談を多くいただいています。お気軽にご相談いただけたらと思います。
公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
短大卒業後、社会人経験を経て臨床心理士を目指し、早稲田大学に再入学。大学では認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行ってきた。2015年、公認心理師・臨床心理士の専門性を生かしたカウンセリングを行うBlossomeを開業。