たとえば
子どもの勉強をみるか、みないか
子どもを朝起こすか、起こさないか
子どもの忘れ物を届けるか、届けないか
あげればきりがないのですが…
要は、子どもにどこまで
手をかけるかかけないかの話。
よく聞かれるんですが
どちらが正解というものではない
というのが正直なところです。
それよりも
目の前のお子さんが
どっちなら成長できるか
を考えることが大事だと
私は思っています。
私の子ども時代の例が
わかりやすいのですが
私の母はさっきの例でいうと後者。
学校のことに関して
「自分のことは自分で」
というタイプでした。
「宿題をやりなさい」
「勉強をしなさい」
「明日の準備をしなさい」
など言われた記憶がありません。
あなたがやりたいならやったら
というスタンス。
それでも
なぜか私以外の3人の兄弟は
家でほとんど勉強しないのに超優秀。
一方の私は
これまで何度も話してきましたが
そうじゃありませんでした。
兄弟のように
授業だけでは理解できず
今思えば予習や復習が
かなり必要な子でした。
最近判明して驚いたのが
通知表に忘れ物が多いって書かれていました!!
母を責めるわけではないけど
あの頃の子どもの私は
自分の力でなんとかできると思える力が
まだ育っていなかったと思うんです。
もし、あの時
母のやり方ではなく
「私にあったスタイル」
で関わってくれていたら、
子どもの頃の私の
勉強(学校)への態度は
違っていたはずだと
そんなことも思うのです。
結果論でいうと
今の私はその経験に
とても感謝しています。
すぐに理解できない子の気持ちが
不器用な子の気持ちが
すごくよくわかるから。
そして、人それぞれ
合うやり方が違うことがわかるから。
でも、そう気づける人って
どのくらいいるでしょう。
だから、声を大にして言いたい。
お母さんのできる範囲でいいから
お母さんのスタイルを
優先するのではなく
目の前のお子さんが
どっちなら成長できるか
をまずは考えてあげてほしい。
放っておいても伸びる
失敗すればわかる
確かにそういう子もいるけど
今の社会をみていると
そうじゃない子も多い気がします。
※念のため補足しておくと
逆パターン(関わりすぎ)もあります。
お子さんがやる気を失っていたら
お子さんが自信を失っていたら
私は「何かが違うよ」という
サインだと思っています。
カテゴリー:子育て
公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。
女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。