子どもを叱る時に
気をつけたいこととして
先日ご紹介したのは
「その子の存在」と「その子の行動」を
わけて考えることでした。
・
他にもあります。
その1つは
「他人と比較することば」
をつかうことです。
日本の母親は
『○○ちゃんを見習いなさい』
『お姉ちゃんを見習いなさい』
『お兄ちゃんを見習いなさい』
といったように
他人を引きあいにだして
子どもに覚えさせていくような
言葉をよく使います。
これはアメリカの母親には
ほとんどみられないそうです。
・
『○○ちゃんを見習いなさい』
何気なく言ってしまう言葉です。
でも、この「比較」の言葉は
親が思っている以上に
子どもを傷つけます。
この言葉によって
「自分ってダメだな」と
感じてしまう子もいます。
日本人の自己肯定感の低さは
こういった誰かと比較されることの
影響も大きいと私は思います。
伝え方はとても大切です。
いくら愛情があっても
伝え方が悪ければ
お子さんにその想いは届きません。
同じことを伝えるなら
お子さんの心があたたかくなる言葉を
つかっていきましょう!
公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。