そのことを裏づけるような研究もあります。
たとえば
夕食時における夫婦の会話を調べたものでは
沈黙型:36%
妻だけ会話:32%
対話型:22%
夫だけ会話:8%
ことがわかりました。
(ニッセイ基礎研究所,1994)
特徴をまとめると
- 夫婦で会話をしている夫婦は全体の4分の1以下
- 「沈黙」あるいは「妻だけが会話している」割合が高い
みなさんはどうでしょうか。
実はこれは20年前の研究です。
インターネットが普及した今は
さらに会話は少なくなっていると思われます。
・
もちろん沈黙自体が悪いわけではありません。
お互いに沈黙が心地よいなら
まったく問題ありません。
問題となるのは
「話したいけど、話せない」
「話したいけど、話さない」
など、どちらかが沈黙を苦痛に感じている場合です。
・
ある研究では
30%近くの妻が夫といる時に
孤独を感じていることが
わかっています。
(夫は10%でした)
先ほどの研究をふまえると
一緒にいるのに孤独を感じる方の中には
「夫婦の会話がない」ことが
原因の可能性も高いと思います。
どうして会話が
少なくなってしまうのか?
そのこともまた書きたいと思います。
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公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。